2023年3月にキューバ代表としてWBCに出場し、そのまま日本に帰国してこなかった元中日ドラゴンズ、ジャリエル・ロドリゲス。
7月17日にインスタグラムでライブ配信を行ったことで存命でメジャー挑戦に向けてトレーニングを積んでいることが本人の口から知らされました。
ニュースで大々的にキューバ 亡命 なぜと取り上げられましたが、そもそも今回のロドリゲス 亡命は何が問題となったのでしょうか。
今回はそんなジャリエル・ロドリゲスについてなぜ亡命をしたのか、ニュースで大々的に取り上げられたのはなぜなのか、そしてこの後どうなったのか、完全網羅していきます!
ロドリゲス 亡命とその余波は?
ジャリエル・ロドリゲスは2022年シーズンに、45ホールドを挙げ、最優秀中継ぎ賞のタイトルを獲得。2023年シーズンも守護神、ライデル・マルティネスとの強力8,9回を構成するはずでしたが、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表で出場後、来日せず。
米メジャーリーグ移籍を視野にキューバは亡命していました。
ロドリゲス 亡命の余波は?
中日では9月下旬にロドリゲスと同じくキューバ出身のペドロ・レビーラ内野手が行方不明となっており、メジャーリーグ球団との契約を目指して亡命したのではないかと言われています。
中日はキューバとの強固なパイプで外国人補強を進めてきましたが、2名も連続で契約を反故にされ、今後のチーム方針を揺るがしかねない問題となりました。
ロドリゲスの亡命はなぜ大々的なニュースになったのか
ロドリゲス 亡命がなぜ大々的にニュースとして取り上げられたのでしょうか。
もちろん契約期間中の勝手な行動ということもありますが、キューバ野球連盟がロドリゲスに行った損害賠償の額が非常に高額だったことが影響していそうです。
損害賠償で超高額の請求
キューバメディア『JIT』が2023年3月28日に報じた内容によると
キューバから亡命し、MLB球団と契約を求めていると報じられた中日ジャリエル・ロドリゲス投手(26)に対し「キューバ連盟が違約金1000万ドル(報道当時:約13億5000万円、2023年11月15日時点では15億円)を要求する
(出典:日刊スポーツ)
とされていました。
この請求の理由として前述の日刊スポーツでは
ロドリゲスは中日で復帰しないことは、中日及び代理人を務めているキューバ連盟に対する重大な違反で、連盟は契約放棄の場合は損害賠償として1000万ドルを請求する
とされているからだと報じました。
MLB球団との契約は100億にのぼるとも
それだけの高額請求をなされてもなお、なぜロドリゲスはMLBを目指すことにしたのでしょうか。
実はロドリゲスにMLB球団から5年100億円規模のオファーがなされる可能性があるとのこと。それであれば15億円の損害賠償も十分払えてしまいますよね。
キューバ亡命のその後
海外メディアではアメリカ・メジャーリーグ入りを目指し亡命したと伝えられており、ドミニカ共和国に滞在中と報じられていました。
そんななか、7月17日に自身のインスタグラムでライブ配信を敢行。ビールを片手に歌を歌うなどご機嫌な様子を動画で配信しました。
中日ファンとみられるアカウントから「名古屋に帰ってきて」といったコメントが寄せられると「ニホンゴ、ワカリマセン、ゴメンナサイ」と答えており、その時点で帰国しない強い意志を押し出していました。
最後に
今回は元中日ドラゴンズ、ジャリエル・ロドリゲス 亡命についてまとめてきました。
1選手と球団という話では収まることのない今回の亡命騒動。実際、同じく中日のレビーラも消息不明に。
日本人選手がパワーでも外国人選手に引けを取らなくなり、“助っ人外国人”と呼ばれていた時代は終わりを迎えました。
今回のケースがあると各球団が外国人選手獲得に難色を示すことになりかねませんよね。
今オフでロドリゲスは自由契約となりましたが、ケジメはつけられていないような感じがします。最終決着がつくのかわかりませんが、すっきりと終わらせてもらいたいところですね。