アプリゲーム『パズドラ』がオワコン扱いされる理由まとめ。

リリースから11年というスマホアプリゲームの中でも古株のパズルゲーム『パズドラ』。スマホゲームのパイオニアと呼ばれることも多々あるこのタイトルですが、多くの人に「オワコン」として扱われることがあります。ではなぜそのように言われているのか、いくつか理由をまとめてみました。

そもそもオワコンとは

2011年にはネット流行語大賞にも選ばれた「オワコン」とは「終わったコンテンツ」を略した言葉で、主にインターネット上で使われます。一般のユーザーに飽きられてしまったものや、一時は栄えていたものが現在は見向きもされなくなってしまっている、ブームがさった、時代にそぐわないなど、衰退してしまったというような意味合いで使われます。しかし、実際に終わったコンテンツではなく、あくまで「終わりそうなコンテンツ」に使われているというのが重要なポイントです。

実はパズドラが「オワコン」と呼ばれるようになったのは最近の話ではなく、何年も前からなんです。それを説明するためにはまず、パズドラというゲームについて少し紹介していきます。

パズドラとは

数百と存在するスマホゲームアプリの中でも上位にランクインし続けるパズルゲームの「パズル&ドラゴンズ」、略してパズドラ。2012年にGungHoからリリースされ、スマホの機能を活かしたゲーム性もあってか、リリース数ヵ月で累計100万ダウンロードを記録。そしてリリースから約一年で1000万ダウンロードを突破するなど、多くの偉業を残しています。現在では、累計6100万ダウンロードを突破しているこのタイトル。幅広い層に支持され、知らない人の方が少ないほど知名度が高いゲームです。11周年を迎えた今でも人気のゲームです。

パズル要素

スマホゲームアプリの中には、多くのパズルゲームが存在しますが、パズドラはそんなパズルゲームに革命を起こしたゲームでもあります。そもそもこのゲームは、パズル要素とモンスター育成のRPG要素を組み合わせたゲームです。

ほかのパズルゲーム同様に同じ色のドロップを3つ以上並べ消してくことで攻撃、スキル溜め、回復などを行うことができます。そしてパズドラの特徴がパズルの移動方法にあります。従来のパズルゲームでは、縦横のどちらかに1マス動かすといったものが多いですが、パズドラでは「操作時間」が終るまで、またはドロップから指を離しさえしなければ、何マスでも動かし放題なんです。シンプルに思える仕様ですが、思い通りに組み合わせるのは簡単ではありません。

モンスター

パズル要素もそうですが、モンスターの育成も本作の魅力です。自分のモンスター5体+助っ人/フレンドのモンスター1体の計6体でチームを編成することができます。現在では5000体以上存在するほぼ全てのモンスターにスキルやリーダースキルといった能力が備わっています。リーダーにするモンスターとフレンドの助っ人モンスターのリーダースキルは、特定の条件で攻撃力が上がるなどのアビリティが発動します。これによってチームの攻撃力などが上がり、ダンジョンを有利にクリアしていくことができます。

しかし、当然ながら全キャラクターの攻撃力が上がるという楽な条件のリーダースキルはそう簡単にはありません。そのため、チームの編成を考える必要があります。そんな中から自分の好きな編成で工夫しながら挑むことができる、そういった点も本作の魅力の一つだと思います。

パズドラコラボ

そしてパズドラの人気の理由の一つとして挙げられるのが、様々なジャンルの作品とのパズドラ コラボです。最近では、大人気の少年漫画作品「呪術廻戦」や「ワンパンマン」などをはじめ、可愛らしいキャラクターが登場する「サンリオ」や「カピバラさん」など、様々なユーザーを対象としたコラボが頻繁に行われています。

少年漫画やアニメとのコラボはの他にも、「ストリートファイター」のようにゲームとのコラボも実施されています。

曲芸師

そして過去に行われたコラボのひとつに、パズドラがオワコンと言われ始めるきっかけとなったキャラクターがいます。それがYahooニュースにも載った「曲芸師」事件です。CD「クリスタル・ディフェンダーズ」という作品とのコラボの際に登場した「曲芸師」のリーダースキルが原因でした。このキャラクターが登場する前までは、「パンドラ」などの、一定のドロップを繋げて消せば攻撃力が4倍になるという英雄パーティーが主流でした。リーダーとフレンドを合わせても4×4の16倍でした。今では考えられないほど低いですよね、そんななか現れたのが「回復の2コンボすることで攻撃力7倍」という破格のパワーを持った曲芸師でした。リーダーとフレンド合わせれば7×7の49倍という数値をたたき出す曲芸師は、その当時難関とされていたダンジョンを簡単にクリアできるほどに。

ガチャを回せば手に入るキャラでしたが、そう簡単には出ないレア度でした。そのため曲芸師が出なかったプレイヤーが離れ始めてしまい、オワコンと呼ばれるようになりました。この事件が、かれこれ7年ほど前の出来事です。そして現在ではインフレが進んでおり、多くの上級者プレイヤーがパズドラをアンインストールするなど、ユーザー離れが今現在も見られます。

コラボもいいけど

現在のパズドラで開催されている多くのコラボ。そんなコラボのキャラクターの中には、持っていれば大抵のダンジョンをだいたいクリアできる、いわゆる「必須キャラ」が出てきます。しかし、そのキャラクターを手に入れるためには、運か課金の2択になります。そのため、こういったゲーム性についていけないなどの理由で辞めていく人が続出。コラボもいいですが、もう少しユーザー離れを抑えられるような案を考えられているのか気になります。未だにパズドラが終わるイメージはありませんが、こういった理由でパズドラがオワコンと呼ばれています。